きろく。

おもに「子宮頸がん」と診断されてからのきろく。できごとなど。

子宮頸部円錐切除術の説明書

控えとしていただいた「子宮頸部円錐切除術の説明書」を記録として

残します。

 

■診断名:子宮頸部微小浸潤癌

 

■子宮頸部円錐切除術は、子宮頸部を電極針又はメスを用いて円錐状に摘出する

 手術です。子宮頸部の病気を、診断と治療する目的で行います。

 手術で摘出した病変を病理検査し、最終的な診断を決定します。

 結果がでるまでに、約2週間かかりますので、退院後に結果を報告します。

 病理の結果次第では、追加治療(手術・放射線抗がん剤等)が

 必要となることがあります。

 

■手術予定日:4月19日

 

■手術時間:15~20分程度(他に麻酔の時間はかかります)

 手術当日に緊急手術などで、手術開始時間が大幅に遅れることがあります。

 大変申し訳ありませんが、ご理解のほど、よろしくお願いします。

 

■麻酔方法:

 □ 静脈麻酔:点滴から麻酔薬を投与し、手術の間の意識と痛みをとります。

  合併症として、薬剤アレルギー、呼吸抑制、血圧低下、誤嚥、

  吐き気などが生じることがあります。必要な薬物を投与して

  適切な対応を行い、安全を確保します。

 □ 腰椎麻酔:下半身の痛みを感じないようにする麻酔で、意識をとる

  麻酔ではありません。背骨の骨と骨の間に局所麻酔薬を注射します。

  合併症として、出血、感染、薬によるアレルギーがあります。

  また、頭痛、嘔気、下肢のしびれが生じることがあり、これらはほとんどが

  一時的なものですが、術後数か月続くことが稀にあります。

 

■合併症:(手術に伴い予想される危険性)と対策について

 十分安全に配慮して手術を行いますが、合併症がおこる場合があります。

 □ 出血:一時的には出血量が少量で済むことが多いですが、病変の位置、

  性状によっては出血が多くなることがあります。頻度としては

  極めて低いですが止血が止まらない場合は、輸血や再手術が必要となる

  ことがあります。

 □ 再出血:退院後に再出血や出血量が増加することがあります。

   これらは術後、1~2週間以内に起こることが多いです。少量であれば

   自然にとまりますが、

   完全に止まるには1カ月以上かかる場合があります。出血が月経の

   一番多い時よりも多い場合は止血処置が必要な場合がありますので

   病院にご連絡ください。

 □ 頸管狭窄:手術の傷が治る際に子宮の出口が狭くなることがあります。

   月経時に血液が外に流れにくくなることから、月経期間がこれまで

   より延長することがあります。頸管が閉じてしまった場合は

   子宮の中に血液がたまり下腹部痛の原因となり、出口を開く処置が

   必要になる場合があります。

 □ 不妊・流早産:不妊症や妊娠時に流産・早産となる可能性が高くなる

   ことがあります。不妊・妊娠時には本手術を受けたことを担当医に

   確実にお伝えください。治療方針に影響することがあります。

 □ 血栓・塞栓症:手術の間と手術後のベッド上安静により、生命に

   関わるような重篤な血栓肺塞栓症を発症することがあります。

   (詳細は別紙をご参照ください)

 □ 子宮穿孔:子宮の形や摘出する病変の状況に応じ危険性は

   異なりますが、約1~5%の頻度で、手術の際に子宮に孔が

   あくこと(子宮穿孔)があります。子宮穿孔が生じたときは、

   回復手術などで修復手術を行います。また子宮穿孔の際に

   、まれに子宮周囲の腸管や膀胱、血管損傷が生じることがあり

   腸管切除などを要することがあります。

 

■手術後:翌日診察し異常(出血など)がなければ退院となります。

 

■偶発的合併症について:麻酔・手術のストレスにより、肺炎、

脳梗塞・出血、心筋梗塞心不全不整脈など生命に関わる危篤

な合併症が手術中に手術後に突然発症することがあります。

また手術後転倒に伴う骨折など予期できないものもあります。

万が一これらの合併症が発症した際は、他科の医師とも協力

しながら最善を尽くします。

 

手術前検査

8回目の外来。

入院前、最後の診察は手術前検査。

 

手術前検査

①血液検査・尿検査

②看護師面談(アレルギー有無の確認、入院のしおりの読み合わせなど)

③レントゲン検査・心電図検査

④診察(手術前面談、家族同伴)

 A:子宮頸部円錐切除術説明同意書

 B:子宮頸部円錐切除の説明書

 C:医療の不確実性について

 D:肺塞栓予防処置の説明・同意書

 E:輸血用血液製剤 使用説明・同意書

の書類の読み合わせ。

まあ、先生のキャラで終始和やかにすすむ。

今まで出会ったお医者さんの中で、いちばんフレンドリーで

いい意味で先生らしからぬ(悪く言うと、表現ゆたか

すぎるのでそれが、おどしにかかるとグサグサとハートにくる)

からね。聞きたいことも、遠慮なくなんでも聞ける。

肺塞栓予防というのは、手術中は同じ体制でいるので

エコノミー症候群をふせぐのと同じように、着圧ストッキング

をはいてもらいますということ。

(ドクターショールの医療用みたいなもの。

手術が終わったら普段も使用していいんですって。)

入院前日の食事は21時まで。入院・手術当日は朝6時までなら

水分をとってOK。

入院前日のアルコールは?→アルコールOKだそうです(^o^)丿

 

手術が1週間早まっただけで、手術まで1週間となった!

 

 

まさかのオペ日程変更②

7回目の外来。先生からの電話でよびだしは2回目。

病院に到着したのは16時半ぐらいっだたかな?

こっちが「えー!」って言っても、日程変更は受け入れないと

だよねぇとダンナとやりとりしたあとに、診察室に。

 

「Mさん、まーこーとーにすいません。仕事中に何度も電話して

すいませんね。」

出張って事前にわからないのかよ!急なんだよ(怒)

っさっきまで思ってたけど、先生に会ってそう言われるともう・・・

しょうがないなって思ってしまう、先生のお人柄が最初から炸裂。

「電話で話した感じだと、早くなるのは都合悪い?そうしたら・・・・」

うーん?確かに電話では「えー!」って思ったけど、

遅くなるのはうーむ・・・。

「どっちでもいいけど、病名が病名だから遅くするよりは、

早めにしたほうがいいと思います。」

言われてみればそりゃそうだ。遅くなるよりは

早くなるほうがいいか。仕事の休みもGW後にのばしてさらにもらうより、

4月の中旬にもらうほうが、時期的にもまだ迷惑かからないかな。

ということで、電話で聞いたとおり

4/13㈭入院・手術、翌日4/14㈮退院に決定。

はっ。でもこの日程だと思いっきり生理にあたる( ゚Д゚)

「でもこの日程だと、生理にあたるんですけど大丈夫ですか?」

「(さらっと)問題ないです。」

えー!生理中でもいいんだ(;´・ω・)本当に?

わたし、ちゃんと生理にあたるって言いましたからね!言いましたよ!

あと、手術前検査も早くするんですか?

「手術前検査は変わらず4/7㈮で大丈夫。」

というわけで、オペの日程が変更になる事態となりました。

「すいません。」「すいません。」ばっかり言う先生のキャラで

しょうがないかって最後は笑えたけど。

でも仕事の休みは調整しないといけない。

 

 

 

 

まさかのオペ日程変更①

次の外来(手術前検査)まで2週間、間隔があくなぁ、

毎週(週2回のときも)病院に通ってたから、先生に会えなくて

さびしいなあと思ってはいたけど・・・

ただ、このあたりは学校が春休みに入ってきて、平日も土日も

継続して仕事が忙しかったし、野球もあちこち試合が始まってきて

休みの日は野球見に行ったりする毎日をおくっていたところ・・・

 

職場で仕事の合間に、ふと携帯チェックしに行ったら

病院から電話の通知がすごい入ってる!

なになになに(;・∀・)なんだこれは!

「あーMさん?何度も電話してすいませんね。仕事中ですか?」

そうです!仕事中ですよ!

「オペを予定していた4/19㈬に出張が急に入ってしまったので、

申し訳ないのですがオペの日程を変更させていただけませんか?」

えー!!(先生に対して思わずでてしまった)

(ダンナにも相談しなきゃだし、職場にも休みの調整してもらったのに・・・)

「電話で話しても、埒が明かないから今から来られる?何時でもいいからねー。」

そ、そ、そうですね。わ、わかりました・・・。(マジかよー)

 

病院から電話かかってくるって本当にビビる・・・。

というわけで上司に事情を話して急遽、時間休もらって

職場から病院へ行くことに( ;∀;)ダンナにも取り急ぎ、事情を伝える。

 

 

 

 

 

円錐切除オペ決定

6回目の外来。

 

先週のCTの結果:子宮頸部の微小浸潤癌、リンパ節の有意な膨大なく、転移も見られません。

MRI,CTともに異常なし。血液検査のSCC抗原というガンの数値?が上限1.5ng/ml

のところ、1.4ng/mlとギリギリだけど上限以下だし、そう心配なさそう。

 

ということで総合的に検査結果を判断して「円錐切除」でまずはいきましょう

ということになった。

入院とオペが4/19㈬退院予定が翌日4/20㈭

最初の診断では有無を言わせず子宮全摘(+卵巣)だったので

いい方向に診断が変わって、円錐切除で悪いところが切除できれば

いちばんベストということになった。

 

ただ、自分もダンナも妊娠はもともとのぞんでいなく、

子宮温存にはまったくこだわっていなかったので、

円錐切除で悪いところとれるのかなあ、子宮全摘で悪いところ一気に

とってほしいなあとも思ったけど、

子宮全摘となると開腹手術で身体の負担もあるし、ここは診断もよくなったので

先生の言うとおり、円錐手術でいこうと決めた。

「オペは先生がしてくれるんですよね?」

通常は円錐切除手術はそこまで難しい手術ではないので

若い先生がすることが多いんだけど、Mさんの場合はいい意味で

特殊なケースなので自分が責任もってオペします。

自分はこれまで円錐切除は何百件もやってますから(`・∀・´)エッヘン!!

ここまでのMさんとの診察で、信頼関係も築けていると思っていますから!

(*´艸`*)ほんと、先生のこと大好きなんですわたし。

病院通いはいやだけど、先生に会いに行こうという気持ちで通っていたので

先生が主治医でよかったなあって思いました。

(婦人科で男の先生(しかも年齢もおそらく近い)ってどうなの?

という件についてはまた、別に記したいと思っています。)

 

帰りに入退院の受付で資料や説明を聞いて帰る。

次回の外来は、ちょっと間隔があいて4/7㈮手術前検査と看護師さんとの面談。

 

 

 

 

円錐切除

5回目の外来。主治医の先生の外来が金曜日のみなので、

自然と毎週金曜日は通院になってきた。

偶然にも、先週、今週と金曜日が公休だった。

今回もキャンセル待ちでCT検査。

CTも造影剤の注射打つのか~。でもMRIよりは楽勝でした。

来週4/17㈮の外来で、MRIとCTの画像検査の結果がそろうので、

総合的に判断して手術をどうするか決めるとのこと。

 

ただ2回目の外来では子宮全摘手術となっていたが、

前回のMRIや細胞診、組織診でがんがでなかったことで

子宮全摘手術の方法と日程は一旦、白紙にさせてくれと。

まずは円錐切除手術で行きましょうとの流れに変わってきた。

 

「円錐切除手術とは?」

子宮頸部を円錐状(主治医の先生が言うには「とんがりコーン」のかたち)に

切除する方法。

①円錐切除術で悪いところがとれたら、子宮も温存できるので妊娠も可能。

(病変を切除する治療目的)

②病変が発生する部位全体を切除して検査を行うため、病変の拡がり具合や浸潤の

有無、周囲への影響などを詳細に診断できる(確定診断)

 

初期の初期だったので、いきなり子宮全摘ではなく、

まだ妊娠も可能な年齢だし、円錐切除でいきましょうという流れに。

個人的には妊娠はもともと望んでいなかったから、

子宮温存にはこだわってないんだけどなあ。

そのことも伝えたけど、病院としては円錐切除でいこうということに

なってきた。

まあいい方向に診断が変わってきたからなあ。

むやみにとる必要がない子宮を摘出することもないって先生は

言っていた。それもそうか。

臓器を摘出するのは身体の負担になるし。

ただ前回の検査でがんがでなかったから0期ということはなく、

一度、発見されてしまったので1a期だそうです。

 

 

 

 

 

 

母親に告げる

これまでのことは、いっさい母親には伝えていない。

さすがに手術となれば言わなくてはならない。

自分が病名を告知された時より、職場の上司となにより

母親に病気を告げることが精神的にきつかった。

母には「ダンナと休みが一緒になったから、たまには夜、外食しない?」

とだけまずは伝える。

実家で病名を告げたら、一瞬泣き崩れた。

「お母さんより先に逝かないで。」みたいなことも言ってたように思う。

母が気にしているのは、父親がガンで亡くなっていること(享年53歳)

そして父が亡くなった病院が、今わたしが通院しているM病院であること。

ただこれまでの経過をダンナが冷静に母に説明してくれて、

すぐに落ち着いたようだった。

しっかり者のダンナさんでよかったね。

あなたが産まれた病院で、子宮を摘出するのもなにかの運命なのかも

しれないね。

M病院も、だいぶ昔とは変わっているもんね。

考えようによっては、初期でよかった。手術で済むのなら。

あなたは運が昔から強い。(どういうところが?と聞いたら

小学校の担任の先生が毎年いい先生にあたる。

無理だと思っていた大学に合格したことなどらしい。)

そして子宮は他の臓器と離れているから、転移するとしても

卵巣など限られるのでは?ともう前向きになっていた。

さすが母はつよし。そしてわたしの妹に電話して、

かれこれわたしの病気のことを話して「がん保険にはいっときなさい。」

とすぐ現実的になっていたのも母らしい笑。

夜は3人で「華屋与兵衛」でもりもり夜ごはんを食べた。

とりあえずこの日までに、上司と母親には病気のことを告げてほっとしたけど、

職場の仲間に病名を言うべきか、このままふせておくべきかはしばらく

迷いつつ、考えながらこの頃は仕事をしていた。