働きながら治療することについて
(病気の告知を受けて)手術をしなければならない
↓
仕事を長期で休まなければならない
とまっさきに頭にうかびました。
最初の診断では子宮全摘の方向だったから、全摘の方法によったら
後遺症もあるみたいだし、自宅療養も含めて1ヶ月以上はかかるかも。
はじめに告知されたときは、仕事をしてても病気のことが
頭からはなれず治療に専念するため、仕事を辞めたいと思ったことも
ありました。
ただ、上司に今後の相談をしたときに
「しっかり治療して戻ってきてください。」
と上司から言われ「戻ってきてください。」という言葉が
すごく嬉しかったことを覚えています。
母に告げたとき、母は「会社はこっちから簡単に辞めるって言うな。」
と言われ、なんで母はそいうふうに言うんだろう?
と最初はわからなかったのですが、
今となっては、母が言っていたとおり、こちらから病気を理由に
仕事を辞めなくてよかったと思います。
病気(ガン)になった
↓
じゃあ解雇します
世の中では、おそらくたくさんあることなんだと思う。
(わたしの父は在職中にガンになり、職場復帰はできません
でしたが、籍は会社においたまま亡くなりました。
今、思うととても恵まれた環境で治療できていたのだと母と話しています。
今はその会社はなくなってしまったようですが・・・)
今回の自分の場合は、幸いにも3週間で復帰することができ、
今は元通り働くことができています。
ただ、診断がもっと悪かったら、もしかしたら解雇されて
いたのかもと思うこともあります。
自分の意志で病気を理由に会社を辞めるのはいいけど、
病気を理由に一方的に解雇されるのはやはりどうかと思います。
実はわたし、2年前に職場で足首を骨折して3ヶ月仕事を休んだ
ことがあります。
その時は3ヶ月という長い期間でしたが、労災だったので
労災で休業中、ならびに休業明け復帰30日間は解雇できないという
労働基準法があったし、なにしろケガだったのでいずれ治る
ものだったので、職場のみんなに迷惑をかけている罪悪感は
ありましたが、解雇されるということはまったく頭にありませんでした。
骨折(労災)で3ヶ月休む→完治
ガンの治療で1ヶ月休む→そのあとも治療次第でどうなるかわからない。
だいぶ意味合い違う感じがします。
ただそれが「ガン」と診断されたら・・・
現実は仕事と病気の治療の両立をどうするか?
ということが、大きな大きな問題なんだと
今回の病気をして考えるようになりました。
これが今を生きているわたしのリアルです。
日本人の2人に1人が生涯のうちにがんになる時代になり、2011年推計で年間約85万人が新たにがんと診断され、その3割が就労世代。仕事をしながらがんで通院している人は約32.5万人(2010年国民生活基礎調査に基づく推計)。
がんと診断されても「いかに付き合い治療するか」が大切で「がんと共存する」
の対応策が求められている。